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松原団地 最後のD棟 解体

4号バイパス沿いのD棟
4号バイパス沿いのD棟

1962年に入居募集開始した草加松原団地の約6,000戸で最後に残ってたD棟。この57年間には、きっと語られる事もない、たくさんの物語がここで生まれたと思います。RCの躯体自体はまだまだ大丈夫だと思うのですが、通信テクノロジーや給排水インフラの設計は設計当時の想像をはるかに超えた進化をしてしまったから壊すんでしょう。欧米では建物が古い方が賃料が高いことも珍しくないそうですし、その要因は立地が良い事もあるでしょう。数100年前には洗濯機なんてないですから地下室を改造して洗濯機置場を創ってたりしてて、日本では理解できない不便さもあるようです。古いものに敬意を表し大事にする文化です。だから法定耐用年数超えたからといって融資できないとか、彼らに理解できないでしょうね。日本の誇るべき産業である100均の躍進のウラでは、モノを大切にするという根本を忘れつつあるやに思えます。使い捨てでない持続可能なスローライフも忘れてはいけない。このバランス感覚が大事だと思っています。